鹿児島の農家にご紹介したバングラデシュの方に日本語研修

1.経緯

弊社を通してバングラデシュのご夫婦を鹿児島県の農家さんにご紹介しました。奥様への日本語研修を今年の5月から実施しています。ご主人は日常会話に問題がないため、働く上で最低限必要なコミュニケーションが取れるよう奥様をサポートしています。

2.アクション

ビザが降りるまでの事前研修ということで、現在は週3回、各60分という時間設定で研修を行なっています。入国前ですから当然オンラインで行います。日本とバングラデシュの時差は3時間。こちらが夕方だとあちらはお昼過ぎ、ということになります。バングラデシュでは電気の供給が安定しないこともあるため「停電」も珍しくなく、研修が一時ストップしたり、キャンセルになってしまったことも何度かありました。それでも週3回、途切れることなくこれまで約3ヶ月続けることができています。これはひとえに彼女の意識の高さと頑張りに負うところが大きく、これまで多くの学習者の方を見てきた私でさえ、その姿勢には感心せずにはいられないほどです。
ビザが無事下りて入国するまでの間あと少し、彼女と受け入れ農家さん双方のためにできることを一つずつ進めていけたらと思います。

3.研修内容

具体的な研修内容としては、日本語学校などで行われる進学や試験を目的としたいわゆる「文法積み上げ式」ではなく、入国後はすぐに現場で働くことになるわけですから「耳」「会話」に特化したカリキュラムを組みました。「音」に慣れることは非常に重要で、特に海外にいながら学習をする方は圧倒的に耳から入る日本語の「音の量」が少なくなります。そこで研修では聞く時間を多く確保し、日本語の音に慣れ、音からの理解を鍛える練習を取り入れています。
また、今後自立して学習を進める上で「文字」に慣れておくことも大事です。学習教材が読めなくては効果的な学習にはつながりません。ということで、毎回音読練習の時間も作っています。

4.今後

入国まであと少しとなりますが、業務開始後もしばらくは日本語研修が必要となると思われます。今後の課題としては、日本語だけでなく生活やキャリアなど複合的な要因による問題や悩みというものが出てくるはずです。また、受け入れ先である農家さん側にも様々な懸案事項が出てきます。

弊社としては、日本語面、生活面、VISAなどの資格面の各分野のエキスパートが双方への総合的な
サポートをしながら伴走していくつもりです。

海外で働く、海外の人を受け入れる。
双方にとってワクワク、ドキドキであることは言うまでもありません。そこを大前提として、我々にできるオンリーワンのお手伝いをしていきます。