日本で働く楽しさについて
日本で働きたい外国人を紹介する企業を経営して、開業当初から現在に至るまで、強く思うことがあります。
それは日本という国の働きやすさです。
これは絶対的な評価ではありません。
世界のすべての国の就労環境を知ることはできませんが、少なくとも日本で就労している外国人の出身国上位については、過去何十年に亘りビジネスで訪問し、現地の情勢や国民性などを、データでも肌感覚でも理解してきました。
その上で、日本ほど自由に就労できる国は少ないだろうという認識をもっています。
いうまでもなく適切な遵法意識があり、かつ母国でも日本でも法令違反の実績がなく、さらに各国独特の習慣等があればそれに従う意識の高さが必要です。
当然法令に基づく就労制限はどこの国にもあり、それを守ることも当然です。
それらをクリアした上で、日本の歴史、風土、習慣に馴染むことができるのであれば、日本ほど働きやすい国はあまりないように思います。
それにも関わらず、日本に来て就労しながら、長く継続できない方は一定数います。
その理由をとても乱暴に総括してしまうと、日本語の困難さと、それに伴う日本独特の同調圧力ではないかと思っています。
そのような多くの外国人は、自分に極端に甘く、また遵法意識の低い方が多いように思います。
日本語を理解するということは、相手の発言を表面だけ理解して、いつも同じような適当な言辞でごまかすのではなく、しっかり傾聴し、なぜそのような発言に至ったのか、受容できる能力が不可欠です。
そして自分に甘い方、言い方をかえると自分のネガティブなポイントを無視して自分の主張を通そうとする方は、相手の正しい指摘等を不当な同調圧力として頭ごなしに排除する傾向があるように思います。
そのような意味で、私は日本で就労を希望する方と面接する際は、日本語能力はあまり重く評価せず、むしろなぜ日本で働きたいか、就労の究極の目的は何か、それを実現させるだけの覚悟はあるのかなどを聞き出すようにしています。
この方針で面接に臨んだときに、「日本は経済力が高い国で、日本人は優しく、自然が豊かです」などというステレオタイプな志望動機しか言えない方は、違う切り口で質問をすることになります。
日本で成功する方は、この覚悟がしっかり備わっていて、資金管理も万全です。雇用者側もそのような状況はすぐに理解しますから、2年でリーダーを任され、特定技能なら2号への道が早く開かれることになります。

